きょうだいに語りかける自分らしく生きる術

Posted on 10月 26, 2017 by

 

障がいのある人を兄弟・姉妹に持つ人を、ひらがな表記で「きょうだい」と書くことが多い。

これは男女の「きょうだい」など多様なパターンがあり、それらの総称として、ひらがなで表記しているそうだ。

そんな”きょうだい”への支援を目的としたセルフヘルプ・グループが存在することを知ったのはインターネット検索だった。

ダウン症のある兄を持つ持田恭子さんが主催する「ケアラー・アクション・ネットワーク」。
東京を中心に活動している。

「ダウン症のある兄を持つ妹は何を考えてきたか」を聞いてみたいと思った私は、2015年、アクセプションズの勉強会、Down’s Innovationsで持田さんに、当時51歳のダウン症のある兄について、妹は幼少期から何を考え、成長してきたのか、「ケアラー・アクション・ネットワーク」の活動についてお伺いさせていただいた。

ダウンズ・イノベーションズ Vol.11 – NPO法人アクセプションズ | Doorkeeper

それは私たち障がいのある子どもを持つ親にとって、とても興味深い内容だったし、とても有用性の高い情報だった。

そんな持田さんが電子書籍を出版した。

先行きの見えない時代において、障がいのあるきょうだいは、どのように自分らしく生きることができるか。

これは彼女自身がきょうだいとして悩んだこと、学んだこと、解決に向けた実体験が活きた内容だと思った。

きょうだいの方はもとより、周囲のきょうだいがどのようなことを考えているかを知る上で大変貴重な文献である。

私の次男(きょうだい児)にも思春期が来る頃に薦めてみたい。

自分のために生きる
知的障害者のきょうだいが立ち向かう課題
きょうだいは自分のために生きていいんだよ

目次

第一章:きょうだいを取り巻く環境
     さまざまな環境が、きょうだいにどのような影響を与えているのか

第二章:きょうだいのジレンマ
     おとなになったきょうだいが語る、思春期に抱えていた気持ち

第三章:恋愛と結婚
     友だちや大切な人に家族のことを打ち明けるタイミングなど

第四章:漠然とした不安
     先が見えない将来への不安

第五章:自分のために生きる
     自分の人生を、自分のために生きるにはどうすればいいのか

第六章:きょうだいの集い
     自分の気持ちや感情を整理する「きょうだいの集い」とは

 




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