Born this wayはエミー賞を獲れるか？

Posted on 7月 15, 2016 by DS21.info

テレビ界のアカデミー賞とも称さるエミー賞。
アメリカではアカデミー賞以上の注目だと言われています。
アメリカで放送業界に携わる人々にとって憧れの賞なのです。

そんな伝統あるエミー賞には様々な賞、部門があります。

一般的に知られる賞は主に夜間番組を対象としたプライムタイム・エミー賞で、これにはコメディやドラマなどが含まれ、日本でも放送されるドラマ部門（24、LOST、マッドメンなど）が有名です。

今回、そのプライムタイム・エミー賞の中で注目したい部門がOUTSTANDING UNSTRUCTURED REALITY PROGRAM（構成のないリアリティ部門）です。

その部門にダウン症の若者のリアリティ番組”Born This Way”がノミネートされました。
第9回テレビアカデミー賞を受賞し、シーズン２が7月26日から開始と、まさにノリに乗っている番組です。

ノミネート数は３個。
編集で２個（放送回”Don’t Limit Me”と”Up Syndrome”）、作品自体で１個です。

“Born This Way”シーズン１全６話の放送開始は2015年12月からはじまり、最終話の視聴率は初回に比べ83%もアップ。当事者以外の視聴者の心をとらえました。

では、Born this wayはエミー賞を獲れるのでしょうか？

今回ノミネートされているOUTSTANDING UNSTRUCTURED REALITY PROGRAM（構成のないリアリティ部門）は元々あったOutstanding Reality Program（リアリティ部門）が2014年に構成の有無で２つに分かれ、今回で３回目です。

過去２回はディスカバリーチャンネルのDeadliest Catch（ベーリング海の一攫千金）が受賞しています。

今年のノミネート作品をチェックしてみましょう。

※ノミネート数は今回の合計、受賞数は過去の累計です。

番組名	放送ネットワーク	ノミネート数	受賞数	内容
Born This Way	A&E	3	0	南カルフォルニアに住む7人のダウン症の若者が地元のレクリエーションセンターで出会い、その関係を通じて友情、恋、仕事などに情熱を傾けるドキュメント番組。
Deadliest Catch（ベーリング海の一攫千金）	ディスカバリーチャンネル	42	16	危険なベーリング海で命懸けのカニ漁の人間を追ったドキュメント番組。
Gaycation with Ellen Page	Viceland	1	0	映画「JUNO/ジュノ」に出演し、同性愛者をカミングアウトしたエレン・ペイジが世界各地のLGBTシーンを訪れるドキュメント番組。日本、ブラジル、ジャマイカ、アメリカが紹介されています。
Intervention	A&E	10	2	麻薬、アルコール、ギャンブル、摂食障害、買い物など依存症（Intervention）の人を追ったドキュメント番組。
Project Greenlight	HBO	5	0	ベン・アフレック＆マット・デイモン製作総指揮、新人の映画作家を育成する目的で立ち上げられた番組で、育成する過程を描いたドキュメント番組。
United Shades of America	CNN	1	0	サンフランシスコ在住の黒人コメディアンW・カマウ・ベルがアメリカの闇の部分（人種差別や刑務所など）を掘り下げていくドキュメント番組。