ダウン症の人の近見視力が悪い原因を発見
Posted on 2月 12, 2016 by DS21.info
ダウン症の子供たちの多くは近見視力(near-vision)がよくありません。
北アイルランドにあるアルスター大学の研究者たちはその根本原因の一つを発見しました。
アルスター大学のジュリー・アン・リトル博士は言います。
「最も一般的な知的障害はダウン症候群です。」
「ダウン症の子供はvisual learners(視覚優位で学習する)であることが知られていますが、幼少期は視覚に問題があります。」
「それゆえ子供たちの教育的成長やQOL(生活の質)を最大化するために視覚のニーズが満たされていることは重要です。」
今までダウン症の子供たちがの近見視力が何故悪いのかの原因は分かっていませんでした。
ジュリー博士らは6歳から16歳までダウン症の子供41名を対象に大学で3年間の研究を行いました。その内、75%はの近見視力がよくありませんでした。
ダウン症の被験者と健常者76名を比較し、ダウン症の子供に特異な現象を調査しました。
研究者は最先端の技術を使い、近見視力と同時に目の動き、瞳孔(どうこう)と焦点の3つに注目。アニメを観ている時に子供たちの目がどのように動くか、対象を見るかを調べました。
ジュリー博士は言います。
「ダウン症の子供たちが目を向けようとするとき、焦点を合わせることに失敗することが私たちの研究で明らかになりました。」
「今後の研究ではダウン症の視力について神経学や筋肉の異常から可能性を探るべきでしょう。」
「今回の研究は世界中に数十万人いるダウン症のある人にとって、より良い視力の解決方法やブレークスルーにつながる可能性があるでしょう。」
ニュースソース:
NI research shines light on Down’s syndrome mystery
http://www.u.tv/News/2016/02/08/NI-research-shines-light-on-Downs-syndrome-mystery-53663