世界初、アルツハイマー病のダウン症のある人向けワクチンの治験
Posted on 1月 8, 2016 by DS21.info
ダウン症のある人はアルツハイマー型認知症にかかる可能性が高いと言われています。
リスクの個人差はありますが、全米ダウン症協会(NDSS)では35歳以上の約25%がアルツハイマーの兆候があると言っています。
世界初となるアルツハイマーにかかるダウン症の人向けのワクチンの臨床試験計画が発表されました。
スイスのバイオ製薬会社ACイミューン(AC Immune)とカリフォルニア大学サンディエゴ校Down Syndrome Research and Treatment Centerの共同研究です。
臨床試験にはACイミューンのワクチンACI-24が使われます。
研究資金は米国国立衛生研究所(NIH)、LuMind Research Down Syndrome Foundationから拠出。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のウィリアム・モブリー博士は言います。
「私たちはこのエキサイティングな研究にACイミューンとLuMind Research Down Syndrome Foundationとともに参加できて光栄です。(今回の研究は)ダウン症の人がアルツハイマー病にかかることを防止するという最終的なゴールの第一歩です。公的、民間両方の研究資金を受け、アルツハイマー病にフォーカスし、この病気にかかるダウン症の人の研究を行います。今回携わるダウン症の人と彼らの家族、愛する人々との研究を楽しみにしています。」
LuMind Research Down Syndrome Foundationの最高科学責任者であるマイケル・ハーポルド博士は言います。
「私たちはダウン症の分野の臨床試験として初となる官民パートナーシップに大変興奮しています。研究を加速させ、ダウン症の人がアルツハイマー病の初期段階で可能性のある新しい治療が発展することが私たち財団のミッションです。」
ニュースソース:
Vaccine targeting Alzheimer’s in people with Down syndrome
http://www.drugtargetreview.com/8541/content-type/industry-news/vaccine-targeting-alzheimers-in-people-with-down-syndrome/
参考)
スイスで研究機関と製薬会社が提携。画期的なアルツハイマー病の初期診断テストが開発へ|みんなの介護ニュース (2015/10/05 )
http://www.minnanokaigo.com/news/N85888546/