“出生前診断”をテーマに描いた実話マンガ3
Posted on 9月 14, 2015 by DS21.info
ダウン症のある子供を育てる夫婦A夫とB子。
最終話が発売され、早速読んでからトークがはじまりました。
B子
フォアミセス10月号「Happy Birthday ~大丈夫、生れておいで~」、ついに完結したね!
A夫
感動のフィナーレだったね!射場さんは99%が真実、って言ってたよ。
B子
なるほどね。今回印象的だったのは「ダウン症であることは嫌」というセリフ。親が子供のダウン症を受け入れるときに、ダウン症の良い面を中心に理解を深めていくけれど、射場さんはきっぱり「嫌」と言い切ってるね。
A夫
確かに興味深いよね。ダウン症の子供を持つ親の多くは表立ってダウン症が嫌とは言わないよね。射場さんは自分の子供は好きだけれども、その子供にダウン症はいらない、取り除いて欲しい、という姿勢なんだよね。
B子
その葛藤はね、なんか分かる気がするな。きっと子供の成長とともにいろいろ考えが変わるんだろうな。
A夫
日本人は同質を重んじる傾向が強いから、一昔前のダウン症を育てる親であれば同じような考えを持たないといけなかったのかもしれないけど、いまはいろんな考えがあっていい時代だし、それがよく表現されていると思うな。
A夫
もし、世界中からダウン症の人が一人もいなくなったらどうなるんだろう。それは本当に地球人にとって幸せなことなんだろうか。
B子
まあ、難しい話だね。それは置いておいて、こういった個人的な話がマンガ化される、というのは世界広しといえど日本だけだろうね。
A夫
そうだね。日本文化とも言えるマンガを通じてダウン症の子供がいる家族を描く、しかも創作ではなく99%が真実、というのがいいよね。
B子
しかも少女漫画のよくある設定であるイケメンと一つ屋根の下で暮らしているという。
A夫
旦那さんね。
B子
まあ、それは冗談だとしても、三話を通じてダウン症の子供のいる家族、家庭を身近に感じられた人も多かったんじゃないかな。
A夫
ほんとダウン症の関係者だけではなく、いろんな人に読んでもらいたいマンガだね。
夫婦の会話は架空のものですが、マンガは実話。
あらためて三話を通して読むと当事者の親として追体験をしているようでグッときます。
他人事ではなく自分にも起きたかもしれない、と子供を持つ全ての親の方に読んでいただきたい作品です。