これからの子供たちに語り継ぎたい話(個人的なメッセージ)

Posted on 7月 15, 2015 by

 

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子供がうまれたことで、わたしの人生は変わりました。
もし子供がいなければ、こうやってインターネットを通じて発信することもなかったでしょう。
そして子供にダウン症がなければ、障がいの関心も高くなかったでしょう。
わたしの妻も同じです。

妻は出版社で編集者として働いています。
得意な分野は翻訳ミステリーです。
そんな彼女がダウン症のある子供の母になったことで、いつか障がいに関する本を出したいと考えていました。
障がいのある子供を持つ母親だからこそ伝えたい、知ってほしい、そういったテーマです。

彼女はあるとき、東京・世田谷区にある手足の不自由な子どもたちが通う「光明学校」(現在の東京都立光明特別支援学校)の学童疎開の話を知ります。
そして、当時を知るべく様々な戦争の資料を調べ、読むにつれ、子供を持つ母として、障がいのある子供の親として、とても心が揺さぶられました。

戦時下、「ごくつぶし」「非国民」とののしられていた障がい者の暮らしは公の記録にほとんど残されていません。

戦争がいかに社会的弱者を追い込むものか。
この実話をこれからの子供たちに伝えたい、その強い思いが込めれています。

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以下は出版社の内容紹介です。

それでも生きる――
「お国」に見捨てられても。

国に何度も見捨てられた障害のある子どもたちの
日本一長い「学童疎開」とは。
知られざる感動のノンフィクション。

昭和7年、日本で初めて設立された、手足の不自由な子どもたちのための「光明学校」(現在の東京都立光明特別支援学校)。
戦力にならないから、障害があるから――
そんな理由で学童疎開の「対象外」にされた生徒たちを自力で避難させた校長先生、そして、温かく迎え入れた長野県上山田温泉の村人たち。
涙にくれた親との別れ、
野草で飢えをしのぐ日々、
鳴り響く空襲警報。
そして迎えた8月15日の終戦。
だが、戦争が終わっても光明学校の学童疎開は終わらなかった――。

知られざる「障害者たちの戦争」がここにある。

小手鞠るいが、読みやすい文章で子どもから大人まで幅広い世代に贈る「命のメッセージ」。

大人向けでもありますが、小学生から読むことのできるように読み仮名を多くふっています。
少しでも多くの人に知っていただきたいと思います。
お近くの図書館にもあるかもしれません。
ぜひお手にとってお読みください。

「あんずの木の下で:体の不自由な子どもたちの太平洋戦争」
小手鞠るい (著)
単行本: 176ページ
出版社: 原書房; 初版 (2015/7/17)

舞台になった上山田ホテル、千曲川の取材を同行したときの息子の写真です。
↓↓↓
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