ファスナーでインクルージョン!
Posted on 8月 29, 2014 by DS21.info
クリエイティブなプロジェクトを支援するためのクラウドファウンディング「Kickstarter」。
リチャード・ナッハム・クリグマンさんが「Zip Up For Special Needs」という商品の実現に向けて資金調達を募っています。
リチャードさんの二人目の息子さん(6歳)には脳性麻痺があり、それがきっかけで今回の商品を企画しました。
Zip Up For Special Needs
https://www.kickstarter.com/projects/kligman/zip-up-for-special-needs
「Zip Up」はファスナー(zipper pull)です。
このファスナーにはスペシャルニーズのある人とのインクルージョンを実現するための啓蒙やサポートを広げよう、というメッセージが込められています。
このファスナーをリュックサックに付けていることでスペシャルニーズのある人であることが分かり、それを見た人がインクルージョンを実現する、というのが狙いです。
ゴールは1年でアメリカ国内の100万人がファスナーを付けること。
「Zip Up」のニュアンスは、日本で言うところの「マタニティマーク」に似てるなと思いました。
マタニティマーク
外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。
妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し、「マタニティマーク」を発表しました。マタニティマークとは?
・妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
・さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。厚生労働省のページから抜粋
スペシャルニーズを知ってもらうこと、インクルージョンを実現すること、いろんな意味合いが込められた「Zip Up For Special Needs」。
全米ダウン症協会(NDSS)もサポートしているそうです。
どこまで普及するでしょうか?
参考)
厚生労働省 マタニティマークについて
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/maternity_mark.html