ホビットに似たホモ・フローレシエンシスはダウン症の可能性が高い
Posted on 8月 7, 2014 by DS21.info
トールキンの作品として映画や本「指輪物語」に登場する空想のキャラクター、ホビット。
2003年、インドネシアのフローレス島で発見された、約1万2千年前まで生息していた小型のヒト属は、その小ささから「ホビット」という愛称が付けられています。
オーストラリアとインドネシアの合同チームが発見。
たった一つ見つかったLB1と呼ばれる遺骨は頭蓋骨と大腿骨のセットです。
当時の研究者は、頭蓋骨の大きさから現代人の1/3くらいの脳であり、身長は約1mと推定し、「新種の人ではないか」と考えていました。
火や精巧な石器を使っていたとも考えられています。
この発見は科学者の間で「この100年で人類の進化に関する最も重要な発見」と言われてていました。
しかし、最近、ペンシルベニア州立大学・発生遺伝学のロバート・B・エックハルト教授とデレード大学・解剖学と病理学のマチェイ教授らの国際チームが行った再分析では、「ホビット」は新種ではなく、ダウン症の特徴と一致したものが含まれているという発表をしました。
今回の再分析をしてロバート・B・エックハルト教授は言います。
「ダウン症候群が世界中で1000分の1の確率で起きるということは、(ホビットが)ダウン症の特徴があることを明確に示しています。」
ニュースソース:
・Study: ‘Hobbit’ human actually had Down syndrome
・Flores bones show features of Down syndrome, not a new ‘Hobbit’ human