ダウン症と白血病の関連性を遺伝子で発見
Posted on 4月 21, 2014 by DS21.info
長い間、医者の間ではダウン症のある人は幼少期に急性リンパ性白血病(ALL)になる可能性が高いことが知られていましたが、なぜそうなのかを説明できませんでした。
しかし、2014年4月20日、遺伝学研究者のジャーナル誌「Nature Genetics」のオンライン版に、ダナ・ファーバー癌研究所の研究者によってダウン症と白血病の関連性を遺伝子で発見したという報告が発表されました。
ダナ・ファーバー癌研究所の筆頭著者アンドリュー・レーン医学博士は言います。
「80年間、ダウン症の子供たちになぜ急性リンパ性白血病発症の可能性が高いのか、明らかではありませんでした。」
「テクノロジーの進歩により研究所でダウン症候群をモデルとして、血球と白血病の調査を可能にしました。そして、その関連性を発見したのです。」
研究者は急性リンパ性白血病で起こる細胞荒廃にダウン症候群の染色体異常を結ぶ遺伝子の連鎖を見つけました。
彼らの調査結果は、ダウン症のある人々だけでなく急性リンパ性白血病を研究する多くの人にも影響を与えます。
リンパ球系の細胞が腫瘍化し、分化・成熟能を失う疾患でのうち、骨髄に腫瘍細胞が浸潤し、末梢血中にも腫瘍細胞が認められるものが急性リンパ性白血病と呼ばれる。
急性リンパ性白血病 wikipedia
ニュースソース:
Researchers uncover link between Down syndrome and leukemia
Down Syndrome’s Link To Leukemia Risk Lies In The Genes, Study Finds