どんなに小さな命にも名前はある
Posted on 4月 15, 2014 by DS21.info
心理学の博士号を持つジーナ・ラウドン。
現在は5人の子供の母であり、TVコメンテーターとして活躍しています。
彼女の子供の一人は養子縁組したダウン症の男の子。
そんな彼女が養子縁組のエピソードを語ります。
時々、息子サミュエルが人生にいなかったらどんなだろうかと想像します。
もちろん、本当にそのことを知ることはできませんが、
もしサミュエルがいなければ、たくさんの喜びを失っていることでしょう。
いつ私がスペシャルニーズのある子供を養子にしたいと思ったのかを聞いてくる人がいます。
回答は、光栄にも彼らと出会え、付き合い始めた最初の時です。
大部分の人々は難しいのですが、彼らと絆を深めることは容易でした。
人々は私たちがサミュエルを養子縁組したことがクールだと言い、
彼が私たち家族と出会えたことはラッキーだと言います。
しかし、私たちはそう思っていません。
私たちこそ彼が家族になってもらえて幸せなのです。
彼もそのことを知っていると思います。
彼のいばった歩き方を見ればそれが分かります。
サミュエルがクールなところは多くの役割を満たすということです。
彼は立ち止まり、私たちが見逃していたような楽しみを教えてくれます。
彼は神が私たちが幸せになるためにつくったことを教えてくれます。
彼は他者へ涙を流し、祈ることを教えてくれます。
彼は私たちをもっと笑顔にさせてくれました。
世界で最高の笑いをもたらしてくれます。
これら全てはサミュエルにとっては簡単なことなのです。
私たちは学び続けています。
現在、ダウン症候群のある赤ちゃんの90パーセントは中絶されます。
おそらく、サミュエルのような赤ちゃんには出会えないでしょう。
彼は本物の絶滅危機種なのです。
あなたはそれがどれくらい特別なことかをわかっていますか?
彼の養子縁組のエージェントは知っています。
私は先週、エージェントの彼女に電話をしました。
彼女はスペシャルニーズの子供たちを養子縁組にしたい家族の資金提供をサポートするため、私に協力して欲しいと言ってきました。
彼女は(まだ妊娠中だった)小さい男の子の話をしました。
その男の子と養子縁組をしてくれる家族を探していたときの話です。
生みの親は子供に障がいがあることを事前に知っていたため、
誰もその子を欲しがらないだろうと考えていたそうです。
彼女は毎年、(エージェントとして)何百人もの赤ちゃんが彼女を仲介していましたが、
この男の子は彼女の心をとらえました。
彼女は自宅に帰り、自分の子供たちにその子の話しました。
そして、彼女の子供が男の子の名前を決め、祈りました、。
彼女の7才の息子は叫びました。
「その子の名前は(アメリカ初代大統領と同じ)リンカーンだよ!」
「その子はきっと偉大なことをするからね。」
数週間、彼女と子供たちはこの赤ちゃんのために祈りました。
出生の親が妊娠の最後の月に中絶を望んでいるということを知っていました。
彼らは誰も養子縁組に欲しがらないことを確信していたのです。
ほどなくして、彼女はメールで小さなリンカーンが死んだことを知りました。
「胎児死亡」、彼らはそう呼びます。
私はそれを妊娠後期の中絶または罪のない人の冷酷な殺人と呼んでいます。
彼女はリンカーンの死で気持ちを取り乱していました。
泣き叫んでいましたが、私の声を聞いてくれました。
「(あの子には)リンカーンという名前があったので動揺しているのでしょう。しかし、彼らは全員、名前があるのです。」
そう、彼ら全員には名前があるのです。
10年間、私は養子縁組をするサミュエルのような赤ちゃんを求めてさがしました。
リンカーンの両親が知りさえすれば中絶されることはなかったでしょう。
現在、サミュエルとリンカーンのような赤ちゃんのためのウェイティングリストがあります。
ニュースソース:
THEY ALL HAVE NAMES