スペイン初!ダウン症のある政治家
Posted on 7月 30, 2013 by DS21.info
以前、掲載した「世界を変えた8人のダウン症のある人」アンジェラ・バチラーの記事がありましたのでご紹介します。
2013年7月29日月曜日、スペインで初めてとなるダウン症のある町議会議員アンジェラ・バチラー(30歳)はバリャドリッド市で仕事を始めました。
しかし、現在、スペインの法律ではダウン症のある人が投票することができません。
2011年5月の選挙戦からアンジェラ・バチラーは政治への参画をはじめました。
後に市長のフランシスコ・ハビエルはアンジェラを「強さ、障害を克服した象徴」だと言っています。
スペイン国内にはダウン症に関する団体が80あり、そのほとんどは彼女の議員としての活動を歓迎しています。
ダウン症のある人には投票する権利が無いにもかかわらずアンジェラ当選しましたが、
選挙を戦った共同代表のオーガスティン・マティアもここまで長い道のりだったと言います。
「わたしと同じ年代の同じ状況(ダウン症)の若者には投票する権利がありません。」
国連障害者の権利条約(United Nations Convention on the Rights of Persons with Disabilities)では、障害のある人々の投票権を含む政治参加を保証しています。
しかし、スペインでは知的障害者が選挙に参加することができないのです。
スペインの裁判所での決定は、知的障害者は経済力が弱く、意思決定に乏しいため、投票権が不要との判断をしています。
ニュースソース:Spain’s Down Syndrome councillor makes history
■参考
・国連障害者の権利条約(Convention on the Rights of Persons with Disabilities)