ダウン症の研究成果に複雑な心境

Posted on 7月 22, 2013 by

 

2013年7月18日、アメリカ・マサチューセッツ医科大学の画期的な研究成果が世界中でニュース配信されました。

ダウン症のある人の細胞からiPS細胞を作り、特殊な遺伝子を使って通常より1本多い染色体の働きを止めることに成功した、という報告。
まだ研究室内、シャーレのなかでの成功ですが、今後の応用・発展に世界中から熱い注目が集まっています。

Googleのニュース検索でも「down sydnrome」は数ページにも渡って、このニュースで埋め尽くされていました。

そんなニュースを当事者の親たちはどのように受け止めているのでしょう。
ハワイのニュースからの御紹介です。

small_New Down syndrome research gets mixed reactions

ハワイでは今年に入って5から8人のダウン症のある子供が生まれました。

医師たちは今回の新しい研究報告が刺激的だと言います。
しかし、その研究自体に誰もが賛同しているわけではありません。

エミリー(22歳)にはダウン症と脳性麻痺があります。

エミリーの母親カレンは言います。
「彼女は非常に社交的です。彼女は友人をつくるのが好きなのです。」

今回のニュースを聞いたとき、家族は喜びました。
「(今回の研究成果は)絶対に娘の可能性を開くと思います。
娘は他の人がやっているように、なんでもやってみたいのです。」

父親のダレルも言います。

「天の祝福を受け子供は生まれてきましたが、一方で子供のQOLをよくすることは無いか、(両親は)常に探しているのです。」

モーリーン・マコーマスはグレイシー(5歳)がダウン症であることを知り養子縁組をしました。
娘の遺伝子を変えることはしたくない、と言います。

モーリーンは言います。
「癌の治療法を見つけることは必要でしょうが、
ダウン症の治療法を見つけることは必要ではありません。
ダウン症のある人々は、無条件の愛とは何か、その本当の意味を教えてくれます。
美しく幸せで楽しい人々なのです。」

ニュースソース:New Down syndrome research gets mixed reactions from parents

 




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