特別配慮児童への読み聞かせ9つのポイント
Posted on 4月 10, 2013 by DS21.info
親が子供へ声を出して本を読んであげると、子供たちの語彙力が増加し、幼稚園の準備になることが知られています。
しかし、障害のある子供への読書はそれほど簡単ではありません。
物語のタイプやイラスト、読み聞かせによって子供の感じ方が大きく変わります。
ここでは9つのポイントを説明します。
1. すべての本が子供たちに適切であるというわけではありません。
本を選ぶとき、色や内容まであらゆる部分を考慮してください。
特に物語のテーマとイラストに注意を払ってください。印刷のサイズ、本の大きさ、表紙や紙の質感にも注意をはらってください。2. 文章や単語が繰り返され、登場するものは家族や身近なもの、
生活や社会性のある内容やアルファベット(日本だとひらがな)や数字、動物がフィーチャーされているといいでしょう。3. 子供が集中できる(持続可能な)時間を気にとめてください。
健常の5歳の子供が聴くことに集中できる時間は12分、楽しみが続くのが最長20分と言われています。
発達に遅れのある子供は、それよりも短い時間でしょう。子供の注意を惹きつけるため、(文章が長くても)短く読んであげる工夫が必要かも知れません。4. 子供が物語に集中するような道具を用意してください。
物語でしゃべっている内容と絵が一致するように、その道具を使うのです。
たとえば、クマについての話であれば、テディベアを持たせてみてください。
これは子供が物語に集中するのを助けるとともに感触を知るのに役に立ちます。5. 子供たちがページを握って、めくりやすくするために、柔らかいものを各々のページに付けてください。
これは細かい指先の運動スキルを高めてくれます。
視覚障害のある子供には大きくした文字を本に付けてあげることも有効です。6. 韻を踏んだり、言葉が繰り返される物語を選んでください。
言語に遅れをもつ子供たちには、この方法がとても効果的です。
猫の「にゃー、にゃー」などの動物の声や「さぶん、さぶん」という水の音などが物語にあるといいです。7. 視覚に障害のある子供にはシンプルな絵が載っている本を選んでください。
シンプルな絵をみることで、他の感覚を高められます。
はっきりしたコントラストや明るく大胆な色彩による絵や写真を選んでください(自閉症スペクトラムの子供は特に好みます)。
大きなサイズの本は、子供が絵を細かくみる見ることをサポートします。8. 本を読んでいる間、読む速度をたまに変えてみてください。
読む速度を変えることは子供の興味をそそります。
特に聴覚に障害の子供にこの方法は効果があります。
読みながらボディーランゲージやジェスチャーを使うことも有効です。可能であれば録音・再生可能な機器をさらに効果的です。9. 子供に読んであげながら質問をしてあげてください。
そうすることで本に夢中になっている子供はより多くを学びます。
質問をすることで会話をするスキルを促します。読み終えた後に質問したり、途中で次に何が起きるかなどを質問してあげるといいでしょう。
ニュースソース:Reading Tips for Children with Special Needs