ダウン症のある人の気持ちを舞台に
Posted on 8月 8, 2012 by DS21.info
ダウン症のある人の当事者として生きていくということは、どのような気持ちなのでしょう。
その質問と「人間がインテリジェンスを持ち、価値ある人生をどのように過ごしたら良いか」という質問の答えが、
舞台「RARE」では心痛む悲しい物語として描かれています。
舞台「RARE」はカナダの脚本家として評価の高いジュディス・トンプソンが脚本と演出を担当。
舞台はトロント・フリンジ・フェスティバルにおいて2012年7月5日に上演され、喝采を浴び、
8月1日から3日まで再演されることになりました。
その成功はトンプソンの舞台に立った9人の俳優によるところが大きいと言えるでしょう。
9人は全員がダウン症の俳優で年齢も22歳から37歳とさまざま。
舞台なかで、ある役者は小さなこと(路上で行き先のわからない運転手に対して)に文句を言います。
ほかの役者も実現されない夢や辛い生活の話をドラッグに溺れる親類と話をする場面があります。
トンプソンの描く物語を通じ、
観客はどんな人間でも尊敬する部分があることを思い出すことでしょう。
トンプソンは言います。
「私は役者たちに言いました。君たちは教育者なのだってね。君たちはこの舞台で観客と私に教えるんだ、と。」
役者であり脚本も共同で手がけたハードは言います。
「私は何年も多くのことをやってきました」
「私が赤ちゃんのとき、他の赤ちゃんと違うと判断されました」
ハードの出産直後、看護婦は母親を見捨てることもできると話しました。
しかし母親は息子を育てることを選びました。
ハードは言います。
「舞台『RARE』で、私たちは自分たちの人生で経験したことを(観客と)共有します」
「我たちの存在は本当に珍しいのです。ユニークですし、みんな一緒に頑張ってますよ」
トンプソンは言います。
「人間はみんな美しいのです。
それが、この舞台のメッセージです。
我々は誰であろうがリスペクトする必要があるのです」
※以下のソースで動画を見ることができます。
ニュースソース:Canadian play features actors with Down syndrome