iPadで声を持つことができたダウン症のある子供

Posted on 4月 25, 2012 by

 

iCan Communicate(会話能力が制限されたダウン症のある子供をサポートするプログラム)を提供するため、
最近、セントラルフロリダ大学はフロリダのダウン症財団と提携しました。

iCan CommunicateはiPad用アプリケーションです。
セントラルフロリダ大学はこのアプリケーションを提供し、
大学とダウン症財団は、セラピーや医療現場で(このアプリを通じて)子供たちにどのような反応や影響があったかを調査します。

セントラルフロリダ大学コミュニケーション科学学科の准教授でありAssistive Services and Technology社の技術責任者であるジェニファー・ケント・ウォルシュは言います。
「画一的なものを(ダウン症のある子供に)渡したくありませんでした。
ダウン症のある子供は一人一人個性が違うので、ニーズが異なるのです。」

ジェニファーが過去に寄付したアプリは1つあたりの販売価格が200から300ドル。

アプリ開発会社の一つ、AssistiveWare社はアプリProloquo2Goを8つ寄付しました。
そして、現在、そのアプリを3才のダウン症のある子供、メレディス・グリフィンが使っています。

メレディスは食道の一部がない先天性食道閉鎖症であり、声帯が麻痺しています。
そのため、会話ができない二次障害があります。
呼吸を補助するため、気管チューブを常に装着しており、
それがさらに会話を困難にしています。

母ソーニャは言います。
「娘メレディスは(声帯が麻痺していますが普通に成長していれば)話すことはできたしょうね。
会話の代わりに聞こえてくるのは、
気管チューブで呼吸をしたり、食べ物を飲み込む音です。」
「そんな状態で娘はどうやって話していいかわからないのです。
生後3ヵ月から気管チューブを装着していますし、
その時点で物理的に言葉を発することは無理なのです。
娘にとって最大の問題はコミュニケーション手段が無いことなのです。
もし、あなたにその手段がなかったら、絶対イライラしますよ。」

セントラルフロリダ大学は、夏と秋にクラスを開き、プログラムを継続予定です。
家族向けのプログラムも現在作成中です。

母ソーニャは言います。
「娘のボキャブラリーは増えています。
娘は(iPadを使って)喋ることが好きになっていますよ。」

ニュースソース:iPads give children with Down syndrome a voice

・参考URL
フロリダ・ダウン症財団のiCan Communicate紹介ページ

 




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