“R”ワード
Posted on 10月 4, 2011 by DS21.info
“R”から始まる俗語(Retard,Retarded)を使わないようにしようというキャンペーンがアメリカを中心に盛んです。
単語の意味は「知能の発育の遅い」ですが、俗語(スラング)では、知恵遅れ、バカやマヌケという意味で使われています。
80年代ごろから若者の間で使われるようになったそうで、
今では日常会話だけでなく音楽(HipHopなど)、ゲーム内のセリフ、アニメ(シンプソンズでも!)などで使われているそう。
当事者の知的障害者はもちろんのこと、親や関係者がこの氾濫した”R”から始まる俗語(Retard,Retarded)を使わないよう、
キャンペーンをはじめたのも当然な流れでしょう。
「その単語を終わらせようという言葉を広めよう(spread the word to end the word)」というキャッチコピーを掲げたサイト「R-WORD(http://www.r-word.org/)」。
そこにはこう書かれています。
なぜ「知的障害(intellectual disability)」は「精神的遅滞(mental retardation)」という言葉に変わったのでしょう
“R”ワード(retard)は、「精神的遅滞(mental retardation)」の俗語です。
「精神的遅滞」という言葉は、医者、心理学者などの専門家が知的障害のある人々を記述するために使われるものでした。
現在、”R”ワードは、人を侮辱する言葉として一般的な言葉になりました。
たとえば、こういう言葉を聞くかもしれません。
「それはバカなことだね(That is so retarded)」、
「そんなバカなことしちゃだめだよ(Don’t be such a retard)」。
これは障害者の特徴に対してではなく、さまざまな人に対して使われています。
“R”ワードを使うことで障害者ではなくても傷つくのです。スペシャルオリンピックスと大きな障害者コミュニティは、
障害者の持つ素晴らしい才能に目を向け、否定的な態度や固定観念を排除します。
言葉が進化して、我々(障害者)のアスリートにとってより容認できる、
標準的な言葉を使用するため、スペシャルオリンピックスはその公式用語を更新しました。注)
2004年、スペシャルオリンピックスでは「精神的遅滞(mental retardation)」という用語を「知的障害(intellectual disability)」に変更しました。
アメリカの人気TVドラマ「glee(邦題:グリー 踊る♪合唱部!)」に出演するダウン症女優・ローレン・ポッターも啓発ビデオに参加しています。