日本語の補助・代替コミュニケーション(AAC)アプリ(前篇)
Posted on 8月 5, 2011 by DS21.info
2歳9ヶ月の息子は最近、「嫌」という表現で首を横に振ることを覚えました。
それからは朝から晩まで首を振りっぱなし。
初歩的なコミュニケーションがとれるようになってきたのはいいのですが、
息子をみていると本当はもっと伝えたいことがあるのに喋れないために不満そう。
通っている福祉センターでの言語療法はまだなのですが、
コミュニケーションとしての言葉や動作があることを息子に知ってもらいたいと思っていたところ、
補助・代替コミュニケーション(AAC)アプリの存在を知りました。
以前、ご紹介したアメリカのアプリ紹介サイトで掲載されていたような日本語のコミュニケーションアプリ。
そのなかでもまずは親の視点で良さそうなアプリをピックアップしてみました。
鳥研(愛知工業大学・鳥居研究室)が作成したアプリ。
同研究室のサイトの使い方詳細もご覧ください。
まずは「たべたい」「のみたい」「いきたい」など基本的な動作を選択する画面が登場。
例えば「たべたい」という動作を選択すると、次に目的語を選択する画面になります。
「アイスクリーム」を選択すると「アイスクリームたべたい」と音声も出力。
3つのステップ、二つの言葉で意思を伝えることができます。
その他、感情を伝えるシンボルもあり、実際に使いこなすと多くのことが伝えられそうです。
また、親や支援者が独自に作成でき、
画像、音声、言葉で簡単にオリジナルのページをつくれるものいいですね。
このアプリは「人・動物」「動き・様子」「飲食物」などのライブラリからシンボルを選択し、
キャンバスを作成します。
キャンバスは「単語」モードと「文章」モードがあり、
「単語」モードは読み上げるだけですが、
「文章」モードでは単語を5つまで組み合わせて文章にすることができます。
2つ以上の単語を使えるようになってから、子供と一緒にライブラリから選んで使うと効果的かもしれません。
下の画像は脈絡ないですが、「おとうさん」→「つまらない」→「動物園」→「楽しい」→「おいしい」と文章にしたものです。
こちらもオリジナルのシンボルを画像、音声、言葉で作成できます。
子供の趣味や趣向に合わせて作成すると興味がわくかもしれませんね。
以下の動画を観ると使い方の可能性を感じます。
(後篇につづく)