馬で癒す”ヒポセラピー”

Posted on 8月 3, 2011 by

 

地中海で人気の観光地アンタルヤ(トルコ)。
ここは自閉症、ダウン症、脳性麻痺などの障害児を対象としたホース(馬)セラピーが盛んで、
そのセラピーを受ける場所としても人気があります。

バークランチ・ホテルとケメール地区の馬農場はヒポセラピー(馬による動物介在療法)を提供しています。

バークランチ・ホテルの会長ウフク・ウラズ(Ufuk Uraz)は言います。
「自閉症やダウン症のような身体的障害のある子供は、
理学療法士のサポートを受け、サドルのない馬の上に乗り、リハビリテーションをしています。」
このヒポセラピーを提供して5年。
毎年、ヨーロッパから多数の子供たちが訪れると言います。
主にドイツとノルウェーからが多いそうです。

子供たちと同行する医者や理学療法士と家族もホテルへ受け入れているそうです。
一度ヒポセラピーを受けた子供が翌年訪れるリピーター率も高いと言います。

セラピストのコレイ・イシャノグル(Koray iscanoglu)は言います。
「鞍のない馬に乗ることは子供たちに有益です。
馬の歩くリズムや動きや馬の体温は、子供たちの脊柱へのマッサージ効果があり、
長い時間寝るために必要なお尻の筋肉をつくります。
歩行が困難な子供たちにとって、
ヒポセラピーはとても有効です。」

「子供は馬の上でバランスを保つことによって、
バランス感覚を向上させることができます。
自閉症の子供たちの場合、集中力を上げるのに有効です。
馬が歩きはじめたときの音を子供は注意深く聞いています。
また、大きな動物の上にいることで子供は自信がつきます。」

ドイツから来た自閉症の子供ティム・ルーカスは、
アンタルヤでヒポセラピーを受けています。
母親は当初イルカセラピーのためにアンタルヤを訪れていました。
地元の新聞社にその話をすると、
ヒポセラピーが身体的な運動能力を向上させるのに有効だと教えてくれました。
「息子がヒポセラピーと出会って様々な面が成長しました。
私たち家族はとても幸せです。
今後もヒポセラピーを続けます。」

ニュースソース:Horsing around helps kids with autism, Down syndrome

 




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