二人の出会い、そして結婚までの道のり
Posted on 6月 13, 2011 by DS21.info
二人の出会い、そして結婚までの葛藤
2004年、アメリカ・ミネアポリスで開催された国際ダウン症会議。
会議に出席した何百人もの若者の中で、その二人は目立っていました。
男性のオースティン・ダベンポート(23歳)と女性のクリスティ・ホックル(25歳)。
二人はダウン症。
二人とも社交的で社会的にも独立して生活をしていましたが、
お互い会うのは初めてでした。
会議が終わりに近づき、ダンスの時間が始まるとオースティンは彼女へ歩み寄りました。
クリスティは当時を振り返ります。
「彼の心の声が聞こえたのです。この子と踊りたいってね。
彼がそばにやってきて、ダンスしようと声をかけられたので、私はYESって答えました。」
「最初に行動を起こしたのは私の方だったと思います。
初めて会った夜、私は彼にキスをしました。」
そして二人は恋に落ちました。
会議が終わり、
オースティンはカリフォルニアへ、
クリスティはダラスへ帰りました。
その後も二人は連絡をとり合い、電話代は何百ドルにもなりました。
それからすぐに、二人は両親に相談をしました。
結婚の話です。
オースティンの母親は気が進みませんでした。
母親はまだオースティンの面倒を診る必要があったのです。
息子の結婚でお嫁さんの面倒を診る必要があれば、
結婚もすぐには賛成できません。
一方、クリスティの両親は娘が自分で生活できるのか心配していました。
現在のクリスティは独立しているものの、カルフォルニアにある家族とともに生活していました。
オースティンの母は息子に言いました。
「結婚は30歳まで待ちなさい。」
二人は3年間待ちました。
そしてオースティンが30歳の誕生日を迎えた日、
二人はもう一度、両親に結婚してよいかを聞いてみましたが答えはNO。
オースティンは車で泣きました。
彼は母に言いました。
「僕は孤独だよ。」
「クリスティと一緒にここで住みたいよ。」
その後、両親は二人の結婚を許可しました。
結婚、そして新婚生活
2009年10月、結婚式が行われました。
一番前の席に座るのは彼らの両親。
クリスティの両親は結婚して49年、オースティンの両親は43年です。
両親は結婚生活をよくわかっていて、
それを維持することがいかに難しいかも知っています。
二人の結婚についての良き理解者であり、アドバイザーになることでしょう。
クリスティはレースが刺繍されたガウンを着て、
赤いバラのブーケを持ち、バージンロードをゆっくりと歩きます。
250人の参列者を前に、
オースティンとクリスティは残りの生涯を共に過ごすことを誓いました。
結婚式が終わると、
クリスティとオースティンは一緒にダラスへ飛びました。
新居に着くなり、
クリスティはバッグを開けました。
化粧品や香水、ティンカーベルのパジャマなど、
彼女の愛用品がたくさん。
幸せな新婚生活がはじまりました。
ニュースソース:East Dallas couple with Down syndrome discovers joys, challenges of marriage
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