ダウン症とゴルフ
Posted on 5月 16, 2011 by DS21.info
ダウン症の子供は10歳前後になると、
理学療法ではなく日常のスポーツやレクリエーションで体を動かして楽しむようになります。
私の息子でダウン症のエマニュエルが最初にゴルフの練習をしたとき、
ゴルフクラブをスイングする才能があることは明らかでした。
父親である私は人生で一度もゴルフクラブを振るったことがないのに、
息子にはゴルフの才能があったのです。
つまり、息子の持つ遺伝子はゴルフが得意なのでしょう。
我が家では、息子にやらせたいスポーツをめぐって夫婦で対立しています。
妻グロリアは、息子エマニュエルがテニスが得意だと思っているのです。
息子は4回、テニス合宿へ行った経験があるのですが、
まだテニスボールを打てるようになりません。
バスケットボールをバウンドさせたり、野球のボールをキャッチすることもできません。
しかし、ゴルフのスイングでは必ずボールに当たるのです。
この話の教訓は、あなたの子供のスポーツでの強み、興味、能力を知って、
伸ばしてあげてみよう、ということです。
最初、私は息子エマニュエルに様々なスポーツのボール写真
(ボーリング、ソフトボール、バレーボールなど)が載っているフラッシュカードで訓練を行いました。
そのおかげでボールを見て、それが何のスポーツかを当てるのが早くなりました。
その中でも息子はゴルフボールに一番の興味がありました。
私はスポーツ店で息子にプラスチック製ゴルフクラブのセットを買いました。
彼は部屋中でゴルフクラブを振り回し、
壁に穴を空けたりしたので妻は怒りましたが、
それだけゴルフに夢中だったのです。
それからしばらくして、私はナイキの若者向けゴルフクラブを買い、
息子をゴルフ練習場へ連れて行きました。
エマニュエルはゴルフボールの機械に2ドル紙幣を入れ、とても幸せそうでした。
「自分ひとりで何でもできるよ。パパの真似だけどね。」
息子がコースへデビューするとき、
私はゴルフのスイング方法を紙に印刷して、息子のために地面へその紙を置きました。
しかし、それは余計な心配でした。
スイングを説明しなくとも、肩や腰の動きがちゃんとできていたのです。
その後、息子はスペシャル・オリンピックスへ出場し、金メダルを獲得し、
レッスンプロから指導を受けるようになりました。
ニュースソース:Down Syndrome and golf