4人のダウン症のある人が登場するドキュメンタリー映画
Posted on 5月 9, 2011 by DS21.info
カナダのアニメーション監督シラ・アヴニは映画のジャンルにとらわれない作品を制作します。
シラ・アヴニは言います。
「アニメーションのドキュメンタリー映画は一般的なドキュメンタリー映画祭に合いませんし、
一般的なドキュメンタリー映画はアニメ映画祭にふさわしくありません。」
「しかし、今回の私の作品はどちらの映画祭にも招待されました。」
彼女が2009年に制作したアニメーションのドキュメンタリー映画「自分の靴ひもをしめよう(Tying Your Own Shoes)」。
この作品は2011年4月、韓国のソウルで開催される世界国際女性映画祭に公式招待されました。
物語の登場人物はペトラ、マシュー、キャサリン、ダニナの4人。
彼らはダウン症のある人で、それぞれ異なる才能の持ち主です。
みんなで家族、仕事、人間関係、孤独感、欲求や将来の夢について議論します。
彼らの幼い頃の記憶と経験は、時としてユーモラスに、感傷的に語られます。
そして、成長したダウン症のある人の姿に親近感を感じることでしょう。
シラ・アヴニは20年もの間、ダウン症のある人と親密な関係にありました。
彼女が10代のころ、障害者とともに働く実験的な教育プログラムに参加したのがきっかけです。
それ以来、彼女はダウン症のある人のもつ熱意と愛にあふれた生き方に感動し、特別な愛情を感じるようになりました。
シラ・アヴニは言います。
「私の出会ったダウン症のある人は、みんなユーモアのセンスがありました。」
「あなたが彼らとサンドイッチを食べるとき、それは世界で最高の味がしますよ。
彼らはいつも幸せそうに見えますが、それは単純な理由ではなく……
そう、瞬間瞬間を懸命に生きているから幸せに見えるのです。」
彼女の前作「ジョンとマイケル」(ダウン症の2人の男性の間の優しいラブ・ストーリー)は実話を基にした作品。
シラ・アヴニは言います。
「世間一般に受けるアートも好きですが、何かしら意味を訴えかけてくるアートが個人的には興味があります。」
「それは政治的、個人的、感情を動かすようなアートです。」
ニュースソース:Animated documentaries tell real-life stories