ダウン症のある人のアルツハイマー原因遺伝子を特定
Posted on 1月 14, 2011 by DS21.info
ブリティッシュ・コロンビア大学とバンクーバー沿岸健康研究所(the Vancouver Coastal Health Research Institute)は、
アルツハイマーになったダウン症のある人の脳細胞を破壊する原因遺伝子を特定しました。
カナダでのアルツハイマー研究所の所長を務め、
ブリティッシュ・コロンビア大学で精神医学の教授ウェイホン・ソン博士と彼の研究チームは
認知症を未然に防ぐ新薬開発の道を開きました。
ソン博士は言います。
「アルツハイマーの進行を抑制する治療法や新薬開発までにはあと数年かかると思います。
私たち研究チームの次のステージはそれです。」
カルシニューリン (カルシウム依存性に活性化される脱リン酸化酵素) 調整(RCNA1) と呼ばれるタンパク質の過度な生産は、
アルツハイマーを患っている人にとって脳の海馬と皮質にあるニューロンを破壊する連鎖反応を起こすことを発見しました。
ソン博士は言います。
「アルツハイマーにとってニューロンの死は記憶喪失と認知能力を後退させる主な原因です。
ほとんどのダウン症のある人は30代でアルツハイマーの兆候が現れます。」
ニューロンの死とアルツハイマーの状況を分析することにより、
どのように悪化していくか、その原因を特定することができたのです。
ニュースソース:Alzheimer’s, Down syndrome gene identified by B.C. scientists
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