アルゼンチンの実験的カルトバンドReynolsが受賞

Posted on 2月 9, 2022 by DS21.info

ヘンリー・ビスカルディ氏をご存知ですか？

氏は、心身に障害のある人々が、かつてアメリカの企業社会では雇用の機会を得られなかった時代に、アメリカ・アビリティーズ社の創立と活動を通して、障害のある人も何かしら能力があることを証明し、障害者も同様に雇用の場で働く権利を保障されるべきだという理念を社会に承認させた。

引用元：アビリティーズ運動創始者、ヘンリー・ビスカルディ氏 | アビリティーズ・ケアネット（株）
https://www.abilities.jp/blog/group_info/column/2009

アメリカのアビリティーズ運動、障害者権利擁護者の中心的な人物ですね。
2004年、同氏が亡くなった後、2013年から彼の精神を受け継ぐように障害者の権利擁護に貢献した人物へ賞を贈るヘンリー・ヴィスカルディ・アチーブメント・アワード（Henry Viscardi Achievement Awards）が始まりました。

2021年、同賞をアルゼンチンの実験的カルトバンドReynols（レイノルズ）が受賞しました。
1993年から活動し、サイケデリック・ミュージックからLO-FIノイズまでアヴァンギャルドなユニットとして世界のファンを魅了しています。

ミゲイル・トマシン（Miguel Tomasin）は28歳はバンド Reynols（レノルズ）のリーダー兼ドラマーです。
彼は世界で最も成功したダウン症のあるミュージシャンの一人です。
Reynolsはアルゼンチン国内で知名度が高く、活動の場を世界に広げてきました。
日本、ヨーロッパ、米国、カナダ、オセアニアのレーベルの150を超えるレコードをリリースしています。
ニューヨークのリンカーンセンターでライブを成功させ、イギリスの音楽雑誌 WIREでも取り上げられています。

Forever in the present: an interview with Reynols – The Wire
https://www.thewire.co.uk/in-writing/interviews/reynols-interview

そんな功績が認められ、ヘンリー・ヴィスカルディ・アチーブメント・アワード（Henry Viscardi Achievement Awards）の受賞となりました。