ダウン症に関連するGoogle検索数推移を調べてみた
Posted on 8月 14, 2019 by DS21.info
当事者の家族や親類の方、当事者以外の方はマスコミで見て、ちょっとした好奇心などで『ダウン症』や関連するキーワードで検索することが多いと思います。
2015年に書いた『グーグルトレンドでみる10年間の検索動向(ダウン症、自閉症、発達障害)』ではGoogle Trends(グーグルトレンド)を使い、2004年から2015年まで、ダウン症、自閉症、発達障害の3つのキーワードの検索動向を比較しました。
2004年から現在までGoogleで検索されるキーワードが相対的な数値で表示され、数値が大きければそれだけ人気があるキーワードです。
『ダウン症』は2012年、日本産科婦人科学会が新出生前診断(NIPT)の指針をまとめたあたりにグンと検索数が上昇し、その後はダウン症のある人のメディア露出も増えた影響からか、現在まで割と高い検索数をキープしています。
『発達障害』の検索数は最近の発達障害ブームから上昇基調というのも興味深いです。
さて、『ダウン症』と検索した回数の多い都道府県はどこでしょうか。
こちらも検索数の最大100に対して相対的に数値化しています。
2004年から現在では、島根県100、佐賀県98、大阪府97、東京都96、新潟県95、でした。
さらに都市単位で調べると渋谷区100、徳島市96、北区93、大木町86。
過去5年間、つまり2014年から現在では、徳島県100、島根県98、鹿児島県98、石川県97、大分県96、でした。
都市単位で調べると桶川市100、松江市98、大木町95、徳島市94、渋谷区92。
興味深いのは、この検索数と都道府県、都市の偏りが出てくる背景として、必ずしも新出生前診断(NIPT)に関連したものではないということです。
例えば過去5年(2014年-2019年)での関連トピックやキーワードで検索数が急激に増加したものですが、地域的なメディア(地方局のTV放送など)や全国メディアで扱われ突発的に増加したことも考えれます。
こちらは過去1年(2018年-2019年)
これらの結果から、どう地域のどういった人がどんなタイミングで『ダウン症』の検索をしているのか、考えを巡らせてはいかがでしょうか。
Google Trends 過去12ヶ月