今年、スネイリーズ福田さんが3箇所のバディウォークに参加して感じたこと
Posted on 11月 21, 2018 by DS21.info
ダウン症のある子どもをもつ母親、福田さんがプロデュースするユニバーサルデザインの通園・通学グッズ、スネイリーズ。
今年、福田さんは中学生になるお子様と三都市(京都→仙台→大阪)のバディウォークに出店、参加しました。
親子で全国を巡る旅は、まるでロードムービーのようでした。
ダウン症のある子供は指の力が弱い。動作がゆっくりで時間が掛かる。
そんな「ダウン症にとっては当たり前」な事は、「時間をかければできる」事でもあります。
ただ、実際の集団生活で必ずしも待って貰えるとは限りません。
お友達や先生が手伝ってくれる。
それはそれで有り難い配慮ですが、当事者にとって「達成感」は得られません。
健常のお友達と一緒の集団生活の中で、「できないから手伝って貰う」のではなく、「じぶんでできる」(=自信になる)にフォーカスして企画しています。
息子には、ちょっとだけ簡単にできるように工夫することによって「じぶんでできる」達成感、自信を持って貰いたくて作ったグッズ(シューズケース、カトラリーケース)が元になっています。
今では、保育園の先生のご意見(脳を育てるあづま袋)や作業療法士の先生からの提案(サワコ先生の風呂敷シリーズ)もラインナップしています。
今後は保護者の方のリクエストを元に、公共機関を使って外出するときのためのパスケース(手帳や定期・鍵や小銭などを入れられるもの)を商品化する予定です。
今回、三都市(京都→仙台→大阪)を巡るバディーウォークに出店したのは、より多くの方に実際に見て頂き、手に取って頂いて、私のこだわりどころ=「子どもの自信を育てる」を実感して頂きたかったからです。
それまでそれなりにのんびり順当に育ってきた息子(現在、中学生)なのですが、
成長して自分の周りの世界が見えるようになったら、
自分がひとよりうまくできないことに気付きました。
健常児(弟)と自分を比べて、息子は自信を失ってしまいました。
プライドが傷つき、急に自信がなくなってチャレンジする意欲が失せてしまったのです。
当時、本人の成長が逆に意欲を失わせてしまう、ということに驚きましたが、
反面、もう少し早く指を使うスキルを高めておくべきだったなと思いました。
これから集団生活に入るお子さん達には、ぜひ「じぶんでできる」喜びと、「揺るぎない自信」を身につけて貰いたいと考えています。
彼自身を育てた親の経験から商品がうまれ、「(私の)サポートをする」という彼にしかできない役割で、自信を復活させるきっかけにしたいという意味もありました。
私がスネイリーズの商品を持って、長男は二人分の着替えその他を運んでくれました。
これもバディーウォークに参加したからこそわかったことです。
私の中では長男のいい部分を見いだすいい機会にもなりました。
これは、地理が苦手な次男よりも長男の方がいろいろなことを知っている、
詳しい、という「自信」を持つにうってつけのきっかけにもなりました。
実際、1回目(京都)、2回目(仙台)、3回目(大阪)、バディウォークを歩かれたお子様はどんなことを感じたのでしょう?
「(楽しかったのは)炭酸飲料を飲んだこと」とか言っていますf(^_^;
ただ、土地土地で一緒に遊んだお友達がいますので彼なりに何か感じたことはあると思います。
何より「今度はどこ?」と次に行くバディウォークを楽しみにしてくれているのは嬉しいですね。
ブースを訪ねてくださったSさん。
実は、一昨年(2016年)開催の東京のバディーウォーク後に開催された懇親会でご一緒させて頂いた方でした。
今は、兵庫にお住まいだとかで、京都には1時間半近くかけていらしたそうな。
京都でまさか東京でお会いした方と再会するとは思わず、びっくり。
丁度、「スネイリーズのLine@でお友達登録をしてくれたらくじ引き」というのをやっていて、見事カトラリーケースをGETして頂きました(^^)
これもご縁ですよね。
外国から京都に旅行で来て、たまたまその日岡崎公園を訪れてバディーウォークの目的(ダウン症の啓蒙)を知り声をかけてくださった方がいました。
その弟さんがダウン症持ちだとかでこのイベントの意義に感動してくださったり・・・、バディーウォークの「繋がる」という側面を実感しました。